ランサーズは稼げるのか?たった5000円の為に魂を売り後悔した体験とパリで見た絵画 [ イラスト制作小話 ]

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テンジク(ikinaritenjiku)です。

今日はイラスト制作に関する話で、私の心にずっと引っかかっていて、たまに思い出す体験をここに少し腰掛けさせたい。

何者かになろうとしている

ランサーズってご存知ですか?もしくはクラウドソーシングはどうでしょうか。よく知らない人には今度説明します(怠惰)

「イラストレーターになろう」とか「クリエイティブなスキルを活かしたい」「ちょっとお小遣い稼ぎしたい」なんていう人は実際にランサーズに登録していたり、気にはなっているんじゃないかなと思います。あと、フリーランスに興味がある人などなど。

私がフリーランスになったばかりの何者かになろうとしている頃 (今もだけど) 、手当たり次第ありとあらゆるサイトに登録してよくわからない何かを投稿しまくっていた時期がありました。
フリー素材をばらまいたり、海外のサイトでphotoshopのブラシを販売したりipadで創った音楽を販売したり(!?)、LINEスタンプは未完成のままで、あまりにも色々やりすぎてどこで何をしたか覚えてない。

「ああ、そういえばこんなの描いたな....」

こんな具合です。で、そんな私ですからもちろんランサーズでも、ありとあらゆる案件に突撃しまくっていたわけです。

 ランサーズは稼げるのか?

この疑問に対する解は、ググったらたくさん出てきます。

Googleで [ ランサーズ 稼げ ] まで打ったらこのようなあり様です。「好きなの?嫌いなの?好きなの?ねえどっち?」みたいになっていますが。

私の意見としては稼げ「る」とは思います。検索すると赤裸々にランサーズの報酬の実例を公開している人の記事も出てきますし、きっとコツコツやれる人は向いています。ブログと一緒で、「成果が出てくるまでの途中でやめてしまう人が多いんだろうな」というのが私の見解です。

そして、私は成果が出てくるまでに途中でやめてしまった人のうちの1人です。

落選が続く日々

タスクといって、やればやる程コツコツ報酬と、ランサーとしての信用が積み上がっていくような案件もあるのですが、私は報酬の単価が大きいものを狙ってコンペ式の案件ばかりにエントリーしていたので創った物が選ばれなかったという体験を数回しました。
この期間を乗り越えるとコンペに受かるコツなり何かを掴んでいたのかもしれませんが、さっさとやめました。

私が最後にエントリーした案件は、既にある着ぐるみをイラスト化するというもの。ランサーズでは、応募中の案件に集まったライバルの作品を見る事ができる場合があります。
私の描いたイラストは、そのライバル達の作品と比べた中でも結構いい線いっていたと自分で思ったので、いつものように落選した時は半ば拗ねた感じでランサーズを何日か放置しました。
数日ぶりにランサーズにログインしたら1件、ピコーンとメッセージ受信の通知が。

メッセージの内容は

テンジクさん、今回はご応募ありがとうございました。私は個人的にテンジクさんの作品を気に入っていたのですが残念ながら、社内の多数決で他の方の作品を採用する事になり....」

多数決...だと...?

自惚れ抜きで、応募された作品群を見た中でも私の作品が確かに一番良かった。汎用性もあった。

私はこの言葉を見た後こんな妄想をしました。

きっと、私の作品をいいと思ってくれた人は他にもいた。

でも、集団の中で権力者のような、実権を握るおじさんが他の作品を選び.....

「鶴の一声」のような力が働き、他の人もそこに賛同したのでは...と。

まあ、この線を引いた部分は私のおめでたい妄想。

そんな妄想をする余地があるくらい自信があったのでなおさら「多数決か.....」と少し落胆しました。

メッセージにはまだ続きがあり、

ご提案なのですが、私は個人的にテンジクさんの作品を気に入っており、最初にご提示した金額はお支払いできないのですが、せっかく描いていただいたのでどこかで使用できないかと思い、5000円でイラストを購入する事は可能でしょうか?」

との依頼。私は少しだけ悩んだあと「画像データを送るだけだしな」と思い取引をしました。

お互い顔が見えない中、自分の描いたイラストの画像データを相手に送信して5000円の入金確定。

今まで時給で1時間いくら、とか月給で決まった金額をもらう生活をしていたのでギャラという形で報酬を頂くという初めての体験をして、なんだか不思議な気持ちを味わいました。

でもコンペには落選しているし嬉しいのか何なのかよくわからないモヤモヤした気持ちでした。

すぐに後悔が押し寄せる

"せっかく描いていただいたので"

私のモヤモヤした気持ちはすぐにハッキリと後悔へと変わり、「せっかくって....」「せっかくって何だ....」と、悶々とした気持ちでいっぱいに。

私はコンペで落選したイラストを、提示された値段よりも安い金額で売ってしまった事が正しい選択だったのか気になりながら、昔パリで見たある絵の事を思い出していました。

パリのルーヴル美術館に、ノコギリで真っ二つに切られた絵が2枚展示されていて、「何故その絵が2枚に分断されたのか」というエピソードが強く印象に残っています。

この絵を描いた画家の元に「絵を買いたい」という者が訪れ、画家が提示した金額から値引きをしてくれないか提案をしてきたそうです。自分の作品に対して値引きを提案された画家はたいそう怒って、自分の絵をノコギリで真っ二つに切り「これがその値段分だ!」と言い放った、というエピソードがあります。

このエピソードを思い出しながら「私はキレるべきだったのか」「キレるまではいかずとも断るべきだったのか」という思考が脳内をぐるぐる回っていました。
なぜ、とっさに太郎が思い浮かんだのかはわかりませんが「もし岡本太郎だったらぶちギレていたのかな...」とか。

時間帯は、考え事には不適切な深夜になっていき「求められているものに応えるのがイラストレーター?」「自分の世界観を追求するのがアーティスト?」と、美大生が一度はディベートさせられるようなテーマでもう考え出したらキリがない程に更にモヤモヤ地獄に陥ってしまいました。

無名か有名かの問題か?

これはプライドの問題になってくるのか、「まだ無名なんだから来るものは拒まずありがたく受け取っておけばいい」という考えも浮かんだりしましたが、無名か有名かの問題ではなさそう。

今はうまく言えないけれど「この依頼を受けた事で、何か心に引っかかるものができた」という事が素直な気持ちです。この、たまに思い出すモヤモヤした体験と、結局何が正解なのかハッキリとした気持ちを文章にできない悔しさが合わさりモヤモヤが複雑化して熟成中。そして一旦ここに放り投げます。

将来、何者かになれた時に「私こんな事を言っていた時期があったのね恥ずかしいわ」とか言ってこの文章を晒したりするのかな、とか淡い期待もあったりもする。

オチなし。ごめん。

テンジク(ikinaritenjiku)

 

おまけ

ランサーズ退会したらこうなった。次は誰かに発注する側になりたい。

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